僕のひねくれ置き場

私の体験、主張をただ書き記したい。

11月16日

深夜2時に家を出た。

病み上がりの体を心配される面倒もない、深夜にこっそり家を出た。

家の鍵を、そーっと開けて、そっと閉めた。

乗り込んだ先は弟の自転車。

彼の電動自転車は僕のよりずっとサドルが高い。いつの間にか大きくなって。

坂を下って向かう先は深夜のコンビニ。

いくつになっても深夜のコンビニにワクワクしてしまうのは、子供の頃そんなにやんちゃをしてこなかったからなんだろう。

閑静な住宅街でコンビニはひときわ大きな光を放つ。

こんなにのどかで平和な街、24時間絶え間なく動き続けているのはコンビニくらいのもんだ。

 

店に入って真っ先に向かうのは「グミコーナー」。

少し大きめのコンビニに来てやったのに、ラインナップは少ない。くそ。

ざっと2分37秒、選ばれしグミとメロンソーダをもってレジへ。

僕はメロンソーダが大好きだ。

店員のお兄さんに消費を渡し、銘柄を伝えると「何番ですか」の声。

あいにく僕は目が悪く「たぶん、50番?」

「あ、48番ですね」と店員さんから答え合わせが飛んできた。

僕はメガネがないと、自分の吸っているたばこの番号もわからないらしい。

電子マネーだと2%還元の文字を会計終了時に見かけた後、店の前の灰皿で一服。

3日間寝込みっぱなしで、久しぶりに吸ったたばこの味は14の頃、いとこのお父さんが運転していたちょっと煙たい車のにおいがした。

メロンソーダで少年時代の思い出に拍車をかける。

 

再び高めのサドルにまたがって自宅に向かった。

この時期だ。もはや涼しいでは済ませられない風が僕の顔を撫でていく。

あっという間に自宅へ到着。

慎重になっていたのは家を出るときだけだったので、帰りは大胆に家の鍵を開け、扉も開けた。

すぐさま布団に潜り込んでパソコンをつける。

明日は土曜日、きっと彼女とセックスをする。

あいにく僕の遺伝子は、本日昼頃、ティッシュに吐き出してしまったので、動画サイトでポリシーに引っかからないギリギリを責めたエロめの動画を見て、士気を上げてから寝ることにする。

きっと明日のほうが気持ちいいからね。